いやこれ前から思ってることだから書きたくさせる記事が出てきたなぁ。
何から説明しようかな?
まず、ラファエルさんは迷惑系YouTuberとは少し文脈が違うぞ?
いや、広いカテゴリでは迷惑系YouTuberなんだけど…なんか読売新聞が言うような
「過激な動画やフェイク・ニュースを山のように垂れ流すYouTuberの代表格」
としてラファエルさんを出すのはちょっと違うんだよ。
ラファエルさんって、料理の鉄人でいう神田川軍団みたいなもんよ?
この人って、今でこそ
「お前とコラボしても全然数字取れねぇじゃねぇか!」
と親友のヒカルさんに怒られるほど勢いが落ちちゃってますが…
きまぐれクックとコラボした動画があったりして…日本有数のYouTuberの一人でした。
ラファエル先生の話をしてたら、
— 三沢文也 (@tm2501) 2023年9月18日
「そういえば漫画の監修っぽいことして他の思い出したなぁ」
と思いこれを引っ張り出してくる
WeTuber おっさんと男子高校生で動画の頂点狙ってみた(1) (ビッグコミックス) https://t.co/ZFBpaVW3fd
ちゃんとした原作者の方々とマンガでYouTuberの世界を描くような方なので、YouTuberの中では「ヒールではあるけど、扱えないほどのヒール」ではないんですよ。ラファエルさん。
メディア的に「この人はガチヒールだからアウト」という人がいるとしたら、
私ならこっちだなぁ…。
YouTuberの大半はヤラセやドッキリが多いのですが…この人は本当にケンカになったり裁判沙汰になりそうなところまで攻めた内容をガッツリ出しちゃってたから…
「メディアが思い描くような過激系YouTuber」
で、ヒットした人って、この人だと思いますよ?
今はMV制作とかしてて大人しくなったけど、一時期は顔腫らして出てくるのが当たり前の過激企画やりまくってました。
ラファエルさんはぬるいというより
「良くも悪くもヒールだから、ヒールからダークヒーローに昇格できないと、オワコン化してしまう」
とかそういう話でしかないんですよ。
料理の鉄人でいうところの、神田川俊郎ポジションって言えばいいのかな?
別に神田川さんが本当に悪い人ってわけでもないけど、ある程度有能で、人望があって、本人も強くないと悪役が務まらないから…神田川さんがヒール役を引き受けてくれて、料理の鉄人が長続きしたって言えばいいのかな?
一昔前のYouTuberは「好きなことをして生きていく」VS「キレイ事言うな!金だ金」の対立があった
明確にヒールっていうか…
UUUM陣営的な「好きなことをして生きていくんだ」系陣営に対して
「キレイ事並べてんじゃねぇよ」
「お金持ちになりたいからYou Tubeドリームなんだろ」
みたいな陣営のラファエル・ヒカル・シバター・(てんちむ・宮迫)的な感じ?
実際こういう動画もあるし
HIKAKINさん一強になりかけてた時代にライバル役・ヒール役として色んな人が出てきたんですが…ヒカルさん以外は時代に取り残され気味でして…。
ヒカルさんって本当に不思議な方で
「キナ臭いYouTuberといっぱいコラボしてるのに、結局は彼は生き残る」
「どちらかというと、ヒール寄りのイメージだったのに、最近ではHIKAKINさんがピンチの時に、ヒカルさんがいち早くHIKAKINさんに情報をリークして、いつの間にかダークヒーローに」
という、HIKAKINさんがやらないような過激な動画もあった人なのに…YouTuberの中に「ヒール」という概念が薄くなってからは、企画力・資金力・キャラクターをうまく駆使して立ち回る人に、変わってるんですよね。
YouTuberに大事なものって結局「愛されるキャラ」だと思う。
じゃあなんでヒカルさんだけは、過激な動画もあるのに生き残れたかというと…彼が意外と愛されキャラだからです。
ヒカルさんの面白さは、「お金臭い面白さ」だと彼のチャンネルを見ない人からは思われがちなんですけど…ちょっと違うんですよ。
作ってるものはむしろ、無骨そのものなんですよ!
今も昔も、男のネット民みたいなやつがみたら
「こういうのでいいんだよ〜」
と言いたくなる実家のような安心感が彼にはあるんだよ!!
女の子に彼がどう見えてるかぼくにはわからないけど…
ただ、男から見ると…「もしかしてコイツ俺の同級生なんじゃないの?」って思っちゃうぐらいの親近感が湧くなにかがある!
タイトルやネタの入り方こそテレビっぽく
「人気の企画に便乗しました」
「人気者・お金持ちの身内ネタです」
って感じなのに、フタを開けたら水曜どうでしょう寄りのグダグダ感。
お金出してすごいことする人でもあるんだけど…どこか泥臭い動画もある。
金持ち系っぽくお金や企画力をどどーんと出す動画がある一方で、
・馴染みのカード屋さんの店長とオタク談義に花を咲かせたり、
・マグロを料理系YouTuberに振る舞ってドヤるかと思いきや、楽しそうに盛り上がってくれる料理系YouTuberの人の興奮する姿に自分も楽しくなっちゃったり
・日光の山奥に置いていかれて、写真撮影にも笑顔で応じながら、慣れないヒッチハイクもがんばったり…
なんか「俺様はカリスマの成金なんだ」と宣伝してる人物とは思えない泥臭さ?人間臭さがあるところが、めちゃくちゃ好きだったりします。
他にも
誰よりもHIKAKINパロディ企画を早く立ち上げて
「ヒカキンよりうまいラーメンを作ったから食ってみろ」
とバチバチに対決するのかと思いきや…
「2日で考えた浅い味です。深くはないです」
とパロディ企画を早く立ち上げることを優先した裏側のグダグダ感をあからさまに暴露したり…
お金や企画力もあるのに、そこにのめり込んでいく本人が人間臭すぎて「カチッ」と締まらないところが…水曜どうでしょうとか?相席食堂的なゆるさがあって好きなんですよね。
ヒカルさんの動画って、ヘタに編集されてない(編集してもめっちゃ長い)からこそ、グズグズの、締まらないところまで出てるのが、かえって良くてですね…
「ちゃんと時間があるなら、人気YouTuberの中で一番楽しく見れるのはヒカルさん」
と言いたくなる面白さがあるんですよね。
だから、かつてヒールっぽかったのに、炎上系の人とともたくさんコラボしてたのに、
「彼の等身大のキャラクターをありのまま見せるスタイル」
が、動画をちゃんと見た人にしかわからない良さがあって、めっちゃいいんですよ。
ヒカルさんってノウハウっぽい話からするとかなり変わった存在だよ?
でも、だからこそ動画時間・ポジショニング・編集の洗練度合い・炎上するしないとかよりも
「一番大事なのはキャラクターが動画を見た人にしっかり見えて、それが愛される部分を持ち合わせてることなんだな」
と教えてくれる人だと思います。
【まとめ】というわけで、タイトルを回収するとですね…
むかーしむかし、HIKAKINさんがYou Tubeの顔になって
「好きなことをして生きていく」
とか言っておった。
その人気に対抗するヒール系YouTuberというのがおったのじゃが…
ヒール達は炎上を繰り返すうちに時代に取り残され、
次第にHIKAKINさんが強くなりすぎて、
ヒール達は足並みが揃わなくなり、ほとんどのヒールはオワコン化した。
ヒール系の生き残りだったヒカルさんは「カリスマ」という独自のポジションを作りながらも、実は動画自体から溢れ出す人間味で生き残り…。
その辺のYou Tube事情をよく知らない読売新聞のおじさん記者は、
「過激動画で再生数稼ぎ」
と迷惑系YouTuberと混同したような報道の仕方をラファエルさんにしたのじゃが…
なんか過激なことが悪いのか、誹謗中傷が悪いのか、うまくまとめきれてない
「オールドメディアがYouTuberを頭ごなしに悪くいうだけの記事」
っぽくなってしまって…グダグダになってしもうた。
ガチガチの誹謗中傷で裁判沙汰になった記事2ページ目の人と、自虐ネタドッキリが中心のラファエルさんを混同してる時点で、冒頭で引用した読売の記事は論外ですよ?
しかも、ラファエルさんとよくコラボしてた過激な動画から入ったYouTuberさんの中にもまだまだヒットし続けてる人がいることからも
「炎上や過激さが悪いのではなく、そこからちゃんとキャラクターやビジネスにどう繋げていくか。知られた後に、納得してもらえるだけの自分や真摯さがあるのか?」
が重要なのに、そういう話を読売新聞は全くしてくれない。
インターネット老人会で、オタクおじさんとしては、こういう雑なネット記事にうんざりしてますよ。
レベルが上がらないんだったら報道しないで欲しい。
しかも、読売新聞の記事の冒頭で
過激で極端な情報やフェイクニュースがあふれ、デジタル空間はカオスと化している。
とか書いてるけど…背景情報が足りなすぎる上に、異なる情報を混同しているようなミスリード寄りの報じ方は…フェイクニュースにならんのですか?
私はマスコミのそういうところが嫌いだよ。
「自分たちのミスリードや、情報不足はフェイクニュースではない」
「ネットにある注目されたいだけの過激または汚い言葉のコンテンツこそがフェイクニュースやカオスであり、悪だ」
という風潮が嫌いだよ。
ネットでも本でも新聞でもテレビでもラジオでも…足りない情報も、聞ききれないほど多い情報もダメでしょ?
その辺がすごくモヤモヤしましたわ