こんな記事読んだのよ。
職業差別がどうとか、貴賤がどうとかそういう話は置いといて…
ざっくり言うとこういう記事なの。
私が考える子供をAV女優や風俗嬢にしない方法は「しっかり怒りつつ愛情たっぷり大切に育てて自己肯定感をはぐくむ」だと思う。逆にこうしててなるならもう宿命なので仕方がない。
主催者の方がさっき投稿してたんだけど、AV女優って家庭環境やばい人けっこういる。様々なジャンルのやばさがあるけど、共通するのは子供らしくいられなかった、自己肯定感がはぐくまれなかったなど。
私の感想としては
「まともな人ならその結論に至る。だが、そこじゃない」
というところだろうか。
まともに子育てをやりたい人は
「子どもとの時間を作りたい」
「子どものやりたいことは全部させてあげたい」
と、言う。
だが、それができないからみんな困ってる。
そうなんだよ。
上の増田は、「身も蓋もない結論」なんだ。
それをどう実現していくかとか、どういう形があるかとか…解決の糸口がないから、「100点満点の記事」とは思えない。
…いや、問題提起としてはとてもいい記事だよ?
でも、ネット特有の「相手をわかった気にさせるシンプルな結論」が添えられてるだけのモノに落ち着いてる。
私そこまで性格悪くないし、ひろゆきでもないから、それを意図的にはやりたくない。
自分の知識・認識不足でうっかりやるならいざしらず、丁寧に説明できる余地のあることはちゃんと面白い読み物にして、読んだ人の実りになるようにしたい。
親の依存先が少ないと、子どもの依存先は増えていかない。
見出しを見て
「あ、確かに!」
と思ってくれる現代風の価値観の人もいれば、
「いやいや、依存なんて良くない。もっと自立しなきゃ」
というさっぱり意味がわかってない人もいるから先に概論から説明しますね。
まず、
「自立」
という言葉のイメージそのものが、年代や立場によって違うんです。
平成前半ぐらいまでは
「自立=大きな組織に入ること/長く続けられる仕事を獲得すること」
という感じだったのです。
平成後半になってから、この価値観は薄れて、自立のイメージはもちろん、労働観も見直されてきました。
そもそも、田舎の方に行くと
「大企業に努めていたって、兼業農家で、自宅の畑見とるわ」
「ワイはプロ野球選手やけど、実家が漁師だからオフは牡蠣の収穫手伝っとる」
という話は実在するから…『1つの仕事で食べていくこと』という価値観は必ずしも普遍的なわけじゃないのです。
都会でもWebサイト・動画制作・投資などを兼業する人が増えたこと
企業が副業を認めたことで、「人生のすべてを会社のために使って欲しい」というスタンスが和らいだことで
「自立=依存先が多い人」
「自立=ポートフォリオできている人」
という価値観を持つ人が増えてきました。
時代が一周して、元に戻ったと言うか…
昭和的で、都市化した価値観の反動というか…
令和になって、直近70年とは違う価値観に動いている感じです。
この価値観を説く代表的な人物が熊谷晋一郎さんなので、よかったら彼の動画や記事をを見てみてください。
そして、これをもっと広い枠組みで捉えてる動画として、
仕事・趣味・お金・スポーツなど色んな依存先を作って、
「精神的な健康を保とう」
と説く動画もあったりします。
もうちょっと子育ての話に落とし込むなら
人間関係の煩わしさにアレルギー起こしてせっせと「社会」を解体してきた人たちがいまさら家事育児がしんどいとか嘆いてもね、「そらそうやろ」としか言いようがないのよ。 https://t.co/3UM89Y8PAS pic.twitter.com/ynPP0gQbJJ
— やまもとやま(美少女) (@mt_yamamoto_) 2022年5月10日
夫や親族以外に子どもを預けたり、頼れる場所を作りましょって話になってくるかな?
このマンガは古代文明っぽい話だから、一周回って現代人に難しい内容になっている。
でも、現代文明ならもう少し選択肢があって
・お仕事の方を他人に任せる
・公的機関や、お金で私的な施設を使って解決する
・家事の方をお金でぶん殴って、時間を圧縮する
・子どもの年齢がそこそこ高いなら習い事にぶん投げる
みたいに依存先を女社会に限定しない選択肢がいくつかある。
「女社会」に限定しない解決策をいくつか探してみる方で考えると、多くの人が使える発想かもしれない。
よくも悪くも話題になってるやつが載ってる巻。
— 三沢文也 (@tm2501) 2023年9月18日
このマンガ自体攻めた内容がおおいけど、よくも悪くもTwitter(X)感が強い話はこの巻の女社会の話だと思う
科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 4 (チャンピオンREDコミックス) https://t.co/BJ0RhBKqSE
収録されてるのはこの巻。よかったらどうぞ。
いびつな家族関係は親の依存先の少なさから生まれる…と思う
いやね…自分が母親から酷い目に遭ったから、他人の毒親エピソードとかも色々読んだのですよ。
そうすると、
「毒親とはむしろ育児放棄気味の親よりは、むしろ仕事熱心な父親とか、子どもに色々習い事させて、受験とかもいい学校に行ってほしい熱心な親から生まれるんだなぁ」
という事実に驚かされるんです。
ただね、母親の依存先が少ないと子どもに過干渉になって、子どもの言動1つにヒステリーを起こしちゃうのよ…。
さらに、親の教育リテラシーが低いと、「自分と同じようなやり方」じゃないと認めないから、もうすごくハードモードになるんだよ…。
父親が激務のストレスを虐待や受験へのプレッシャーに変換したことで不幸な事件になってしまうケースもあるのですが…
だから、子どもに熱くなりすぎない・ストレスを貯めすぎないためにも子ども&ハードな仕事以外の依存先を作って欲しいんですよね。
実際に、我が家は比較的平穏だったのは、母が油絵にハマった時でした。
少年野球チームのお母さんやコーチとは全然合わなかったみたいですが…油絵やパート仲間とはうまくやってたみたいで、小学校5,6年ぐらいが一番平和だった気がします。
本来、子どもが大きくなるといい意味で無関心になっていくのですが…うちの母はそんなことはなかったから、色々タチが悪かった。
ここではその愚痴は省くが…油絵ほどの強いマイブームを見つけられなかったのが、しわ寄せとして家族に来た。
私とだけケンカしてたなら私が悪い可能性も考えたが…
家族全員と怒鳴り合いの喧嘩をしてたから「家族に対する依存度や要求がすごく高い」と感じた。
そういう人を減らして、ストレスの減った状態で一緒に暮らすのが理想だと思う。
家族の時間だけがいたずらに多くても、それはお互いへの理想や要望が増えていくだけなので…「自己肯定感を育む」方向には行かないのです。
子どもが子どもらしくいようとすると、大人の方が安定しているかどうかなんですよ。
「子育て」は確かに子どもにも注意を配る競技です。
でも、大人が楽しくなかったり、闇雲に押し付けすぎてたりすると…ろくなことないのです。
もちろん、情熱いっぱいで話した方が納得して聞くタイプもいますよ?
でも、情熱は目的遂行のために必要なものであって、裏返ってお説教が始まることになると…
「うわぁ〜親として感謝してるけど、人として全く好きじゃねぇ」
とかなったりしますぜ?
そうなんですよ。
親のためにも言ってるんですよ。
入れ込みすぎて自分の嫌な部分を出さないためにも、
「必要のない部分で怒ったりキツイ言葉を使ったりしない方が、いい親でいられるでしょ?ストレスや悩み事を溜め込まなくていいでしょ??」
という意味で言ってるわけ。
そら人間なんだからワガママ1000%の場所は欲しいよ?
だけどさぁ…そこに子どもを選ぶと、将来的にしっぺ返しが来るのよ…。
なってほしくない仕事や学歴なんてまだ良くて…
縁を切られたり、ニートっぽくなったり、仕事で思い詰めてしまったり…
色々あるから子どもにワガママ1000%になっちゃマズイのよ。
反抗期とか、自己主張がヘタな弊害って必ずどこかで出てくるのだが…それがより重篤なところで出ちゃうと…良くないんですよ。
だから、まず親自身が依存先を増やす。
情熱を飛び越えたワガママまで出ないぐらいのラインまで自分のストレスを下げるモノを見つけておく。
「子どもそっちのけで遊びに行くなんて…」
と思う人もいるかもしれないけど、私が父から教わって役立ったことは案外、父の趣味の話だったりするからね。
趣味とは全然趣味が違うけど、
父が持ってた釣りバカ日誌をおとなになって興味本位で読んだ時に
「1,2世代違うだけでこんなに時代が違うのか」
と驚かされるほど、ハマちゃんが亭主関白でびっくりしたり。
父が飯能市の出身なのですが…山登りでどうしてもと言うから西武鉄道に乗って吾野まで出かけて登ってみると
「登山道さえままならないし、山頂の景色さえ見えないひどい山だ!」
とがっかり感を伝えると…父が満面の笑みで、
「それが本当の山なんだ。観光用でも登山用でもない本当に何の変哲もない山というのは、こういうものなんだ」
と、言葉を弾ませながら言ってた感じは忘れられないものがあった。
こういうのも大事な教育だと思う。
うちの父は、質問さえ面白いところに持って行けていれば、しっかり答えてくれる人なので…趣味や仕事で家を開けてる割に、印象に残る話はけっこう多い。
子どもが開けたくなる引き出しを用意する
↓
他の人が持ってない視野を披露することで、一目置かれる
みたいなのも、自己肯定感の満たし方・勉強意欲を上げる方法としてすごくありだと思うからこそ「親も依存先を増やそう」「子どもに依存しないで楽しいこといっぱい見つけよう」という言い方をしてる。
・親がストレスを持ち込まない
・親が色んな人に頼ることで、子どもにもそれを実践して欲しい
・色んな体験をした親の話が面白いから、子どもに学校以外の世界を見せられる
など、色々なメリットがあるから是非やって欲しい。
(有料パートは、親父のもののけ姫解釈を15年ぶりに思い出して面白かった話でも)