生きてた

生存&ダイエット報告と、若干の考察やひとりごと

人間関係の錯綜:愛とリスペクトのはざま

正直、ここ5年?10年?
いや、むしろ高校受験に落ちた時から?
中学でニュータウンに引っ越した当初成績が全然ダメだった時から?

 

心の何処かで
「何者にもなれないんじゃないか」
みたいな大きな不安がこびりついてた。

20年以上押しつぶされそうになりながら、その時その時を頑張ってきて、一応自分の得意なことやがんばったことがある人生でした。

 

太宰治は「恥の多い人生」ですが、ぼくは「恥が多くて誇れるものが少ない人生」です。

太宰治人間失格かもしれませんが、ぼくは人間落第だと思ってました。

 

落第生なのは認めるが、進学組に負けたとも思えなくなってる

その人は(本人が嘘をついてなかったら)一般的にはかなり成功している人らしい。

(本人が嘘をついてなかったら)ぼくの得意分野でさえ、ぼくよりも結果を出している上位互換的な存在らしい。

 

ぼくが欲しいものをだいたい持ってるらしい。

 

コンピューターでできることはだいたい複製できるし、アナログな裏取りが困難。

なので、
「本人が嘘をついてなかったら」
という前提が常に付きまとうが…どうやらそうらしい。

 

「本人が嘘をついてなかったら」
という言葉を多用している通り、今のぼくはその人が、ぼくの得意分野の上位プレイヤーだと思いたくないぐらいには信用してないし、正直嫌いになりかけてる。

 

ぼくは発達障害者だし、
転勤族で就職氷河期に飲まれたことで礼儀作法に優れた人間でも友達が多かったのも少年野球やってた頃だけ。

 

そんなぼくだから、

「もう得意分野を極めて突き抜けるしか生き残るか、何かになる方法はない」

と諦め半分で、自分にもできたわずかな分野にすがってた。

 

そういう意味で得意分野を形にできてる彼のことは、彼のことはちょっとだけ眩しくもあった。…過去形だけどね。

 

ただ…彼の弱点というか、できないことを知ってから、
「ゲームと野球で培った戦術脳は、彼よりも上だわ」
と、彼の読み間違いをみて、自信が確信に変わりました。

 

ついでにいうと、得意分野についても、ぼくは社会科科目が中学高校とめちゃくちゃ得意だったわけだが…多分、単純な知識量だったら彼に勝てない。

 

ところが、完全に下位互換かという…「戦術脳」を駆使して、足りないピースを予測する力があるから、局地的には勝てることがわかった。

 

野生の思考という才能

ぼくよりも「戦術脳」的な社会科(日本史)の問題の解き方として、

天皇/武力/宗教を抑えたやつが天下を続けることができる」

という覚え方をしてて、【たしかにそうなってる!】という独自の法則で解いていました。

 

ありあわせの素材で、自分だけの法則を作って解くやり方を哲学では「野生の思考」と呼ぶのだが…ぼくよりもゲーム脳な人は
「歴史の教科書を、ゲームのクリア条件のように捉えて、解く」
という独特の解法を持っていました。

 

ぼくも、この手の
「野生の思考で独自の法則を作る」
というスタイルを自分の勉強でよくやる。

 

ぼくが社会科を解くときには

「流れと因果関係をつかむ」

というスタイルで、全ての社会系科目をクリアしてました。

 

例えば…お茶の産地は、盆地が多いんですよね。
鹿児島・京都・奈良はまさにこのパターン。

あとはあったかくて雨が多いところ。
静岡や三重はあったかくて雨多くて、お茶が有名なとこですよね。

 

この時点で、「お茶の問題で、瀬戸内や北陸・北海道はない」と切れますよね。

中国の話だったら、黄河方面は一度考えないで、長江以南・ベトナム寄りの土地にお茶の産地があると推理できますよね。

 

丸暗記するのではなく、
「こういう理由があるから、この辺のはず」
というイメージをつかんで解くんです。

 

逆に「ため池」がある地図とか出されたら「多分瀬戸内」と当たりがつけられます。
日本で雨が少ない・水が溜めにくい地域はだいたい瀬戸内ですので。

 

歴史の問題解く時には
「時系列で並べるときに、この順番はありえない」

政治・経済を解く時には
「決定の重要さと、必要な議席数はある程度合わせるよな?」
という因果関係で選択肢を絞っていきます。

 

正直、ぼくよりもいっぱい暗記してる人はたくさんいると思います。

それでも、ぼくが社会科のテストで勝てたのは「楽に解くために、パターンに落とし込む」能力で解けたからです。

 

この思考がベースにあったことで、大人になっても経済学や地政学への興味へと突き動かしていた。

 

経済史は、金融が発達する前は、物流です。
船の方が多くのものを運べることで、オランダとかイギリスとかアメリカとか海洋国家戦争でも経済でも優位なのです。

言い換えると、日本が開国してから飛躍的に成長し続けたのも、海に面している国が多くて、「モノを作る科学技術や生産力さえ整えば、かなり優位な立場にいる」からです。

(江戸時代、豊かな藩が北陸に集中していたのも、船を使った貿易の航路が優位だからです)

 

これを応用したのが地政学です。
戦国時代に「武田・真田が強い」「島津が強い」と言われるのですが…
・京都から遠い
・県外に出ていくだけで大変
・交易に海が使えない
などの理由があると、強い武将を抱えている名家でも天下取れないんです。

(これ、私が言うてるんじゃなくて、司馬遼太郎功名が辻で似たようなこというてます。)

 

こういう「地理的要因と、繁栄・紛争の歴史を世界規模で調べて法則を作ってみよう」というのが地政学です。

 

私の父が、司馬遼太郎オタクだったから、無意識にこの解法が身について
「他の勉強はそこまででもないけど、社会だけはけっこうできる人間」
が育ちました。

 

これ…資格取る勉強や、漢字や英単語を丸暗記する時には使いにくい勉強法だとおもいます。

ただ、何もできないかと言われると…どんな場所でもデータと構造さえ揃えば、法則を作って「こう動くはず」というのが読めるのです。

 

対人戦に応用できるから、ゲームやネットで応用できるのです。

まぁ、「構造をつかんだ時に、自分が不利・無力だと気づくと動けなくなる」という弱点もあるんですけどね。

 

話が思いっきりそれたから戻す。

上位互換だと思ってた人が、いくつかの読み外しを見て「上位互換じゃないかも」って話だったね。

 

ぼく、その件で社会科が得意じゃなくて、
「本当に得意なのは、独自の法則作成や構造把握能力じゃね?」
という方だと気づいたんです。

 

ついでにいうと、「ぼくの得意なことがみんなできることじゃない」ってこともね。

 

さて、ここに気づいたことでだ。

丸暗記勝負や礼儀作法の勝負にならなかったら、
「すごいと言われてる人が相手でも、俺の方が強い」
と、思えるようになったわけです。

 

俺だって、なにも遊んでたわけじゃない。

…いや、遊んでたけど、遊び方が
「ゲームの中で自分だけの勝利の方程式を作る」
「伸びる選手や勝てる球団を独自の法則でいち早く見つける」
「ウェブやコンテンツで流行るものは、こんな法則があって、こういうふうにできてる」
というのをすごく多方面に作るというド変態な遊びで、自分の特技を磨いてました。

 

それもファンデッカーでジョミーという
「そんなに強くないカード・キャラを法則で勝たせる」
というド変態です。

 

今だとブルーアーカイブにハマってるんですが、
「小鳥遊ホシノで勝つと決めたら、必ず勝つ」
と言って、自分でホシノを外さない縛りプレイをかけて…1万人の中で1位取ったりするんです。

 

ホシノは弱くないけど、ピーキー
なので、他に使ってる人は少ないです。
それでも、ホシノで組み立てて…ちゃんと勝てるようにするんです。

 

これが、自分にしかできない遊びで楽しいんです。

 

その価値に、自分で気づけてなかったけど、
「趣味を通じて、俺の特技を磨いてたんだな」
とわかってから、「じゃあ、俺はこのゲームに勝てる」という自信が確信に変わりました。

何者かになろうとするんじゃなくて、自分になるべきでした。

さっきから上位互換の人を
「本人が嘘をついてなかったら」「だと思ってた」「嫌いになりかけてる」「自信が確信に変わった」

と散々な言いようですが、少し前は感謝してたんですよ。

 

現実って、ゲームと違って「自機は自分」です。
その自分をどうやって鍛えるか見つける手伝いをしてくれた人でもあるんです。

特に読書ですね。
それもちゃんと「目的のあるインプット」をちゃんとやること。

 

自分の好きなことを勝手気ままにやってると、スキルツリーが偏ります。

そこで、自分が勝てる自機にレベルアップさせる方法が、読書になるのです。

 

ゲームと違って「敵を倒した後に割り振る」「勝手にバランス良くステータスがアガる」という仕様ではなく、
「意識的にあげたいステータスを上げにいかないと、できないことはずっとできない」のです。

 

それを「発達障害」とか過去の失敗を理由にできないと思ってたけど…

「できるようになると信じてやり続けるのが大事なんやで」
「自分ができるようになりたいと思って、自分から動き出したらできるんやで」

みたいに言ってくれたので、そこはすごく感謝してます。

 

そして、自己効力感や、他の心理学、哲学の引き出しを増やしたことで

「能力って才能や資質じゃなくて、ちゃんと上がるんだ」
「評価が追いつくまでには常に時間がかかるから、一喜一憂しなくていいんだ」
みたいなことを学びました。

 

西洋風にいうと「実存は本質に先立つ」で、
東洋風にいうところの「不昧因果」というやつです。

 

この辺の学びがあったから…自分の中にあった答えが、ここででてきました。

 

ぼくさっき、「ブルーアーカイブにハマってて、ホシノが大好きで、ホシノで一番になりたい」と言ってゲームしてて、実現しましたよね?

勝ちたいと思うフィールドを見つける
勝たせてあげたいぐらい自分のことを好きになる
これ、すごい大事なんじゃないかと思います。

勝ち方を知らないんじゃなくて、実機に落とし込めてないだけなので、ゲームと同じようにやればいいんじゃないかな?と。

 

つまり、自分が何者でもなかった理由は
「今ある姿は、実存が本質に先立つ前に、周りの評価に一喜一憂して、心が折れてしまう」
「自分のことを【なんとしても勝たせてあげたい】と思うほどに好きじゃなかったから、因果に流されてしまった」

というのが、大きな理由なのです。

 

学校の成績や発達障害や過去の失敗で
「俺なんかこんなもんでしょ」
と思ってそこに飲み込まれたことが、最大の敗因でした。

 

ホシノへの愛情の半分を自分に向けて、自分という自機をもっと愛してあげる・信じてあげるのがけっこう大事だったりします。

 

あ、そうそう。

ぼくさっきから自分の方が優れてる・勝ったと思った時に、上位互換の人に

「自信が確信に変わった」
という言葉を連呼してたけど、アレ…最大級のリスペクトですからね。

 

というのも、
あの発言はルーキーの松坂大輔が、当時NO1だったイチローを3三振に切って取った時に、出た発言です。
松坂大輔は「今日あなたに勝ったのだから、プロでやっていける確信ができた」という意味で言った言葉です。

 

私が「自身が確信に変わった」と言ったのは、一度は上位互換だと思うぐらいに力量があることも知ってる上で

「この人のミスを読み切ったなら、俺の方がこのスキルは高い」
「同じ分野が得意でも、おそらく論理構造が全然違う上に、少ない情報から読み切ったり補強して裏回れるから、やりようあるかも」
というリスペクト込みの発言です。

 

今欲しいのは、
「自分のことをホシノの半分ぐらい好きになれる理由」
だったり、
「勝てる確信や、自分の読みを迷わずに信じられる環境」
ですから…そのタイミングで、色々言われて、今はちょっと嫌いになりかけてます。

 

それでも、
「こっちだよ」
と導いてくれたり、ミスから気づかせてくれた恩はあるから、もう一回彼を愛せるようになれたらいいなぁ…と思います。

 

回りくどい?
ちょっとフクザツなんだよ。我々の関係。