なんだか、すごいニュースが話題になってた。
「適材適所です」だけでいいところを「女性ならではの〜」とかなんとか言っちゃったもんだからはてなブックマークでは炎上気味です。
いやね?
怒る人の気持ちもわかるし、これを言っちゃう人の気持ちもわからなくはないよ?
でもさぁ…「内閣改造」って総理大臣にとって晴れ舞台じゃん?
マスコミが話題にして、改造した内閣がずっと残り続ける権力と注目度がグンと上がる舞台じゃん?
そういう場所で
「これ言います?」
という気持ちはわからなくもないんですよね。
世の中には「法則型」と言われる人間がいる
岡田斗司夫さんが、人間を4つのタイプに判別した話があります。
そして…この中でも「法則型」は、「自分の中で理解して安心したい」という性質があるから、「男ならこう、女ならこう」みたいに、自分の中での仮説や法則を作って、安心したいわけです。
なんでわかるかって?
ぼくが「法則型」だからです。
よかったやってみて
もっとゴリゴリの法則型になるとひろゆきとか、トレバー・バウアーっぽくなるんですが…私も岸田首相も多分そこまでじゃないです。
ライトに法則型の人って、「なんでだろう?」と思ったものに対して自分なりの法則や考えがまとまるようにしたいわけです。
「男は/女は」
というのは別に誰かにステレオタイプを押し付けたいというよりかは、
「自分の経験や知識、あるいは一般論から考えると、この辺に落ち着くんじゃない?」
みたいな意味なんですね。
ただ…このタイプって、「情熱」がベースにある人とは、めちゃんこ相性が悪いんです。
引用元:まとめて!クラウドシティなう。 No.16 - FREEexなう。
だからこそ、
「そもそも、男だ女だとぬかすようなやつは私の理想に反する」(理想型)
とか、
「みんな仲良くしたいのに、なんで分類して分断しようとするの?」(注目型)
みたいな感じで…そもそも「法則を見出そうとする」みたいなプロセスそのものに【なんじゃそりゃー】と思っちゃうから、相容れないんです。
法則型に言わせりゃ、
「わかんないことがあったら自分なりにちゃんと言葉にして飲み込めるようにしておきたい」
と思うし、
「100%とは言わなくても、それが損得をコントロールできるならやっておくべきでしょ?」
と考えるわけですね。
この辺の理屈を語っても、
「なんでが知りたいんじゃない!女性という分類をして頭ごなしなことを言ったのが許せないんだ!!」
と言われそうなんですが…そもそもの話をすると、岸田さんにとってはそういうのどうでもいいと思いますよ?
…いや、多分そういう人って、ぼくの見立てさえもどうでもよくて、
「なんで、岸田さんの肩持つようなこと言うの?」
って今、怒髪天を突く勢いで俺に噛みつきそうになってると思うんですが…まぁ、聞いて。
「ここを抑えておくと岸田総理がどんな政治家か」
まで理解できるってのが重要なんだから。
岸田総理が「ファンはいないけど、在任期間はめちゃくちゃ長い」理由
「岸田首相の立ち回りのどこが法則型だ!?」
と思う人もいるかもしれないけど…あの人、権力構造に対してはすごく法則型だよ?
日本は経済的にも軍事的にもアメリカへの依存度が高いからアメリカとはめちゃくちゃ仲良くして?
同時にシーレーン上で貿易しないと立ち行かないから国際貢献もたくさんやって?
しかも、官僚の中で権力を持ってるのは財務省だから、財務省のやりたいことはだいたいさせてあげてる。
そして、政治権力とは人事権なのをよく理解してるから
「総理になったら人事がやりたい」
という、一般人にはよくわからないけど、政治屋としてはこれ以上なく正しいこと言ってますし…。
「自分が権力の座にいたいから、仲間を優遇できる立場にいたい」
「そのためには、長い物には巻かれて要所をしっかり抑える」
「自分が何かをやりたくて?あるいは、カリスマ性を発揮して首相になってるわけじゃないから、自分にとってどうでもいいことは、【長いもの】が喜ぶかどうか」
「内閣改造や更迭人事は、権力維持の障壁になる人物を切って、権力維持に必要なご褒美を子分や長いものに与えるため」
という首相だから熱烈な支持者がいないけど、在任期間はムダに長いんですよ?
もはや
「アメリカと話すか、財務省に陳情した方が、岸田さんを動かせるんじゃないか?」
と感じるほど、そういう人物ですよ?
…気づきました?
法則型って、仕事や自分への損得がなければ「真理や好奇心の探求」「構造の解析」が大きなの行動原則なんですよ。
でも、仕事や権力が絡むと「肝心要を抑えて、自分が得するポジションを維持する」ために、自分の中にある法則や、法則の結果導き出された合理性に忠実に動くんです。
だから、リスキーなことや、思想の強いことは自分からはあまりしない。
そういうのを岸田首相がやるとしたら…なんらかのスポンサー・子分がいる時で、「自分にとってどうでもいい部分だから自分の権限の一部を人にあげてる時」でしょう。
だから、今回の内閣改造で
「うわぁ〜これはやばいぞ」
この人、AV新法を作ったワンツー議連のトップだから、もしこの人自体が思想強めだったら…AV新法に匹敵するやばーい法律がいくつかできるかもしれない。
これ判断が難しいのは
「政治家の議連は名前貸しや、政治的駆け引きの産物」
でもあるから、上川陽子大臣自体が思想が強いとは限らないことね。
ただ、スポンサーや子分を持ってる可能性が高いから、
「警戒しておかないとヤバい法律がまたできる可能性がある」
という状況には変わりないんだけどさ。
ただ…ポリコレ的にはアウトな発言には変わりないけどね
これ法則型の人がやらかしがちなんだけど…
「女性ならではの感性や共感力」
みたいなのって…【たとえ褒めてるつもりでも】アウトなんですよ。
「男も女も色々おるやん?」
「その人のことをちゃんと見てないんじゃね?」
という…なんか引っかかる言い回しなのよ。
いや、男女逆にして考えても、力強くない男もおるし、小さい男も、数学が苦手な男もいますわ。
「概ね」
「平均/一般論として」
男の方が筋肉量多くなるし、背が高くなりやすいし、ほとんどの国では男の方が数学の点数は高く、数学については日本はその傾向が強めな国だそうです。
世界・数学平均点の男女差(男-女)ランキング - 世界ランキング
ちなみに、国語力については女性の方が高い国しかないそうです。
世界・読解力平均点の男女差(女-男)ランキング - 世界ランキング
ただ、こういうのって法則型の人なら
「まぁ、一般論・平均ではそうだよね」
と理解を示せるし、
「俺もこういう感じで話しちゃうことよくあるわ」
という1つのあるあるだったりします。
ただねぇ…こういうのって「個」を見てない意見だから嫌がる人もいるんですよね。
適材適所っていうなら、起用した人のいいところとか、個々に期待している仕事とかを言えばいい。
でも、記者の質問だけに答えようと、ざっくりした話をしちゃったから…「この人は女性をひとかたまりで見てるんだ…」と思われちゃったわけです。
…いや、この記事だって、一部の人はぼくが岡田斗司夫さんの診断テストを持ち出した時点でイラッときたと思いますよ?
「私は私だ。オンリーワンの私だ」
「4つに分類したぐらいででわかった気になるな」
とムッと来た人もいると思います。
でも、あのテストを出したことで、わかったでしょ?
岸田首相がどういう人間で、どういう考えでアレを言ったか。
好き嫌いは一旦横においても、
「無神経なヤツ、わかりあえないヤツ」
がどうしてあいも変わらずそんな感じなのか、ちょっとわかったでしょ?
そういうのを自然体で、やってるのが法則型の人間なんですよ。
愛されないし、むしろ癪に障るけど、…自分の中でピタッと来るものを見つけるとそれを活用してしっかり動ける。
身の回りにもいません?
鋭い人とか、好感度・学校の成績の割に賢いって言われてる人。
そういうヤツです。
危険人物として避けるのか、うまーく活用するのかは読んだ人におまかせしますが…こういうの考えながら観察してみると面白いかもしれません。
(有料パートでは、これを読んで感じた法則型の弱点の話を少し)
法則型ってさぁ…社会と努力が苦手じゃね?
要は努力するモチベーションが
「自分の知的好奇心を満たしたい」
「自分の中で理解して安心したい」
なので…理解できないことやめんどくさい事から逃げてしまうんです。
これ、勉強する時にはすげー役立つし、
モノ・作品・機械など正解や構造が一定なモノには異常に強いのです。
しかしですね…
そんなに勉強しなくてもそこそこの成績が取れちゃう学校から、
努力しても人間の気持ちが良くわかんないところに投げ込まれると?
相手次第、同じ相手でさえその人の気分や体力ゲージで正解が変わってしまうところに投げ込まれると…
ダメなんですね
理想形にアグリーして、
注目型を泣き落として、
司令型に利益をもたらして、
みたいなことに対して「筋」「意味」「正しさ」を求めちゃうんですね。
いや、時間をかけて、いい参考書に出会えば、法則型は強いですよ?
ただねぇ…社会出た直後に、こういうタイプっていい出会いができないと大いに躓くし、親子関係からずっこけて、犬神家みたいに埋まってるやつまでいるんです。
かといって努力は自分のテリトリーでしかしない。
例えば、司令型だったら「勝つ」ことが大きなモチベーションになってたり、
例えば、注目型だったら「周囲の期待や人からのありがとうに応える」とか、
例えば、理想型だったら「自分の美意識や価値観に自分を近づけたい」とか、
そういう感じで対人関係も学ぶんですが…法則型ってもっと根が深くて…
「自分が面白そうだ・納得できると思える法則や仮説に出会うまで動けない」
のですよ。
理解できない危険物である以上、触りたくないんですよ。
しかも、「自分が好きか嫌いか」に関係なく、「フラットに判断できるような状態でいたい」と思ってるところがあるから自分のことを大きく変えようというモチベも低いです。
そこで大事なのは
「自分があまり得意じゃなかった分野で10割の努力をしっかり成し遂げて、自信をつける」
で、克服することです。
元々、孤独に強いし、勉強もできるから努力そのものはできるんです。
ただ…社会や人間を俯瞰してみてるんです。
で、よく「上から目線」とか言われるんですが、それ自分にも向けてます。
「自分ががんばったからなんなんだ」
みたいなある種のネガティブや達観は誰よりも自分に向けられてます。
だから、何かを持って少しでも、
「自分ががんばってできたからこれができるし、アレもできるかも」
というものを増やして、好奇心をモノや学問から、関わる人間にシフトさせていく必要があります。
ぼくの場合は、努力したことがダイエットでしたが、ダイエットができてる今は
「英語も正しく勉強したら理解できたら、得意分野活かせるんじゃね?」
「人間も正しく勉強したら理解できて、うまく立ち回れるんじゃね?」
みたいな気持ちを持ってます。
法則型は基本的に逃げ腰だから、得意分野や思考が似てる人に逃げがち。
だから、そういう弱点を克服するためには苦手寄りなところで正しい勉強方法を見つけて、10割の努力を体験して、克服すること。
得意なことでできる努力ってせいぜい8割なんです。
だから残りの2割を開放できないまま人生や自分の力を決めつけてるのは他のタイプからすると非常にもどかしいし、自分で自分に後ろ暗さを感じながら生きていくことになります。
それを少しでも変えるために、あんまり得意じゃないことを正しく勉強して、正しく努力してテリトリーを増やして、人生を豊かにして欲しい。
人間と関わるかどうかは、おまかせします。
ぼくの人生じゃないんだから。
でも、
「能力が活かせる場所を増やすとお金がないとか成功してない後ろ暗さ」
「法則や知識を持っていても、それに対する自信が揺らぐ/法則そのものが負の感情で淀む」
ということは大きく減ると思います。
そこを目指すためにも、まずは岡田斗司夫さんの切り抜きを見て欲しい。