生きてた

生存&ダイエット報告と、若干の考察やひとりごと

Fラン大学に入る価値がある?高卒・専門で良くない?という人に読んで欲しい記事

「Fラン大学なんかに入る意味があったのか?」

これずっと悩んでた問題なんだけど…私の中で解決して、父に

4大に入れてくれてありがとう

と言えるようになったので、同じことに悩んでる人のために記事を書きたい。

 

そもそも、大学は何を学ぶ場所?

まず、大学という場所を「就職予備校」だとか、「資格を取る場所」と思ってるのが間違ってるんです。

そういう風に捉えてるから『専門学校や高卒で良くない??』という陳腐な答えが頭をよぎるのです。(※そういう人は、本当に専門卒として、サクッと社会に出た方がお得だと思います)

 

その点は過去の私が間違ってたというしかありません。
しかし、私は『認めたくないものだな。』と言いながらも、『若さ故の過ち』を認めながら、反省して前に進める人間でありたいものです。

 

反省した結果、「大学は何をする場所か?」を問われたら、

学び方を学ぶのは場所です

という答えにたどり着きました。

履修・研究そのものの内容は、ほとんどの人は子ども騙しみたいなものしか作れない大学生です。

もう大卒が珍しくない時代ですから、四年制大学を出たって、知識や研究そのものは実社会から見たらおままごとみたいなものです。

 

でも、「ゼミや卒論」をやったことで、『私は0から問題を作って、それを自分で答えることができます』という能力はつくのです。
ゼミに入らなくても卒業できる場合でも、1年生でゼミもどきの研修はどこの大学でも必須です。
だから、大学に進学した時点で、この課題に大なり小なり取り組むことになります。


一方、専門学校には美術系以外は、ゼミや卒論に相当するものがないです。
「問題を作るところから勉強を始める」という発想ではないのです。

 

いや、個々人の才能やその後の人生でつくことはあるよ?
でも、人に「私にはこういう能力があります」という証明が専門学校を卒業しちゃうとできないので、学歴による賃金・信用の差ができてしまうのです。

 

これは専門卒の人にはもどかしいかもしれません。

しかし、仕事によっては、
「自分で課題を見つけて、課題を解決してください」
「そのためのビジョンを客観的なソース、論理的に説明できる形で積み上げて、ヒト・モノ・カネを動かす前にちゃんと説明できる能力がある人がほしいです」
という話になってきます。

だから、学歴による区別が存在するのです。

 

つまり、専門卒を選んだ時点で
「資格の中で、学んだことを活かして仕事する」
という進路をカチッと固めてないと、不利になってしまうのです。

 

つまり、高卒や専門卒は決まったルートに対してはすごく近道なのです。
ただ、最初に就いた仕事以外の能力が、悪い意味で未知数なので
「この人は新しいことを0から学ぶ能力があるのかな?」
「いや、能力はあるのかもしれないけど、周りの人にちゃんと説明できるのかな?」
ため、大卒に比べて不利になるのです。

 

Fランの受験上の位置づけは??

…そうは言っても、自分がマーチ未満の大学に進学してしまうと、
『大学でつけた能力を企業側に評価されてないんじゃないか?』
『就職もままならないなら、専門学校や高校卒業とともに就職したほうが手堅かったんじゃないか?』
という悩みを持つFラン出身者は多いと思います。

 

あ、そうそう。
ぼくが言ってるFランは
就活の時に学歴フィルターにかかって、そもそも説明会の日程さえ来ないことがある・テストも受けさせてもらえない大学
のことです。
そういう意味では、日東駒専をボーダーとして、それ以下はFランだと思ってます。

 

企業側は「学歴は問わないよ」と言ってても、就活サイト経由でのフィルターはありますからね…Fランの定義は意外と広いのです。

 

これも昔は
「文系学部なら、大学の講師は首都圏ならFランでも、有名大学でもほとんど同じ。受けた教育に大差ないだろ!」
「学歴フィルターなんて言ってるけど、いい大学出ても無能なやつなんて山ほどおるやろがい!!」
とブチ切れていたのですが…これも専門学校の時と同じで、企業側に言わせれば
君らの学歴だと、問題解決能力が高いことを証明できないじゃないか!
というわけです。

 

そうなんですよ。
大学は「問題を作るところから解いて、人に説明できるところまで教えますよ」という場所です。
だから、着眼点の良い問題発見能力の高い大学生は偏差値の低い大学から出てくるかもしれないのです。
しかし、問題を解く能力が高いのは学歴上は、偏差値の高い大学である可能性が高いのです。

 

そら、無限に面接する時間と人手があれば、Fランでも機会を与えられるかもしれませんよ?しかし、企業側のリソースも有限。
そうなると、問題解決能力があまり高くなさそうなFラン大生を土俵に上げるほど取り組みが組めないというわけです。

 

高校受験が英語環境である理由は「問題解決・説明」する手段を増やせるポテンシャルを問うている側面もある

正直これは『昔の名残』でもあるのですが…

ゲームっぽく言うと、受験は「英語得意(ウー)マン優遇環境」なんです。

だって、どこの大学に進学するにしても受験科目に英語が入ってるし、センター試験では英語が入ってるから…英語ができないとそれだけで、ディスアドなんです。

これ別に「英語は高尚な学問だから」とかそういう話じゃなくて…

論文読む・書くためには英語ができないと、大学の先の大学院・大学教授になれないから、英語はできてて欲しい

という大学が欲しい人材の目安なんです。

「英語ができないと単位が取れない」
というわけじゃないんですが…大学に来る以上は「後から英語の勉強をし直す人」よりも「すでにある程度の英語できてて論文読める・書けるから広い範囲の研究と発表ができるぞ」って人の方が優遇されるんです。

がっちゃん英語で英語の勉強をやり直したい - 生きてた

これ、裏を返すと、
英語ができる人は、問題解決するために、英語ソースの論文や統計も活用できるため、より精度の高い問題解決方法を見つけてくる可能性がある

日本国内での仕事でなくとも、海外に関係する仕事でも、能力を落とさないで問題発見・解決能力を発揮してくれるかも

という風に、企業側も考えるわけです。

 

ぶっちゃけ英語なんて、今は翻訳ソフトが発達してるから、翻訳ソフトにかければ着眼点さえ正確なら英語の統計やデータを活用できるのです。
特に日本語の先行研究・記事があるものならちゃんと大卒であれば、みんな英語の資料にアクセスして分析・引用できます。

だから、発表が日本語のみなら今はFランでも、高学歴でもあんまり変わりません。

 

ただ、英語で発表・説明する必要があるとなると…今でも高学歴な方が有利です。
翻訳ソフトの精度が低いため、個々人の英語力を使って直していく必要があるため、英語力の低いFランは日本人以外に対して説明能力が落ちてしまいます。

 

また、先行研究が存在しない場合は、英語の情報の海からを見つけないといけないから…英語をスラスラ読める人の方が当然有利です。

 

ここまでハイレベルなことをやってるところになってくると、学歴フィルターは納得できる排除と言えるかもしれません。

…現実には「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」であることが多すぎるんだけどね。

 

そういう意味では、企業も企業で
「日本国内でしかビジネスをやってない企業は、Fランで十分」
「むしろ、Fランの掘り出し物を探した方が面白いやつはみつかる」
とも言えるので、この辺を織り込んで動いている企業に就活をかけるのがFランの就活として正解だと思うんだけど…ここに気づいてる大学生も企業もどれだけいるか。

 

ここに大学時代に気づいた人はFランでも大卒らしい仕事ができてると思う。

全体像を見渡せるようになるまでぼくは時間がかかったから、
「大卒っぽい能力を磨けるところに行く」
ということはできても、マネタイズという意味ではかなり後手後手に回った。

Fラン卒で困ってるやつは普通を学べ。普通がわからないと自分がわからない

いや、そもそも「課題発見能力を発揮して、個人的に調べてみるの力」自体はぼくの場合、大学で作ったもんじゃないのよ…。
父がそういう親子の会話をしてたことで、中学生の時にはついてたのよ。

 

自分で日本地図をコピーして、友達に社会科の問題を作って問題を出す遊びをしてみたり、高校時代に説明が抽象的過ぎてわかりづらい先生の代わりに、先生の言ってることを翻訳しながら授業したり…得意科目ならテストの点以上のことができる変な学生でした。

 

だから、「みんなそのぐらいできる」と思ってたけど…意外とできないんだな。

 

 

真田幸村みたいなもんです。
真田幸村って人質生活が長かったから、実は重要な戦で戦った戦績はそんな多くないんです。

 

でも、父の真田昌幸、兄の真田信之、そして親戚一同みんな優秀だから
『このぐらいのことはみんなわかるでしょ?』
というノリで大坂の陣で、自分の考えを説明するんですが…。
あまりにも優秀過ぎて実戦経験のある一部の浪人しか話をわかってくれなくて、ほぼ孤立無援状態になって、ほぼ自分の部隊だけで真田丸を作ってみたり、大将めがけて突撃したりする羽目になってます。
(※真田幸村の案が採用されてたら、大坂の陣は全然違う戦い方になっています。真田丸や単騎突撃は伝説ですが、アレは幸村的には苦肉の策です。)

 

ぼくよりかは社会性のある優秀な人物が、社会人になった時に
「キミはまず『普通』を学びなさい」
と言われたらしいのですが、本当にその通りだと思います。

 

俯瞰しないと、自分のどこが優れてて、どこが劣ってるかなんてわからない。
そして、自分自身でさえ自分がわからないんだから人に説明できないし、人に説明できない以上は仕事や就活に支障が出てしまいます。

 

だからって何もできないわけじゃないんですよ?
でも、自分の強み・弱みがわからないことですごく損するんですよね…。

 

おっさんは、ここ最近気づいたけど…若い子にはもっと早く気づいて1人でも多くの子にいい人生送って欲しいから、ジジイの失敗談として書いとく。

 

Fランでも高学歴のやつと同じこともいっぱいできるが、企業側からその機会をもらうのは難しい。

だから、大卒らしい仕事をしたかったら工夫しろ!
自分の弱みを突かれない就活をするとか、
趣味も兼ねて大卒っぽい仕事を個人的にやってみるとか、
色んな人に会って、自分の見えてない部分を発見してみるとか

何らかの工夫をしろ!
たいていの人は何もできないんじゃなくて、「できるけど気づいてない」か「できるけど足りない」のどっちかだ!

 

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